カタールの郵便事情まとめと2017年4月開始の郵便配達サービスについて

2017年4月2日付けのニュースで報じられましたが、カタールの郵便史上で初めて、郵便物の配達サービスが始まりました。

Qatar Post – General Post Office

日本にお住まいの方には、何のことかピンと来ないかと思いますが、カタールでは、郵便ポストや郵便局で集められた郵便物は家や事務所に配達されるのではなく、私書箱(通称:PO Box)に入れられ、自分で郵便局に取りに行く、というシステムなのです。

そのため、PO Boxが無い人は、封書や葉書を受取ることは出来ません。

小包はPO Boxが無くても最寄の郵便局で受取れますし、昨年から宛先住所まで配達されるようになりました。

カタールに郵便配達が無かった理由

何故、カタールで郵便物が配達されなかったのか、不思議に思いますよね。
その理由は

  1. 砂漠の遊牧民は近代まで定住していなかったため、住所という概念が無く
    公式に住所が定められたのも3年ほど前です。住所のシステムは後述します。
  2. 真珠採取や漁師をしていた漁民は定住していたものの
    コミュニティが非常に小さかったために郵便制度の必要性が無かった。
  3. そのため、郵便制度が始まったのは石油開発が本格化した第二次世界大戦後の1950年。
  4. ほぼ同じ時期に電話が導入されたので、国内の通信手段としての郵便の需要は低かったと思われる。

郵便配達サービスの概要

今年4月から始まった郵便配達サービスの概要は、下記の通りです。

  • 対象になるのは、私書箱(PO Box)を契約している個人で、ビジネス利用の PO Box は不可。
  • 私書箱の契約に加えて、配達サービスの申し込みが必要。
    申し込み方法は、Q-Postのウエブサイトからダウンロードできる申込書に必要事項を記載し郵便局に提出。
  • 私書箱の料金(個人は年500QR)以外に、別途、配達料金がかかります。
    料金は配達の頻度に応じて、週1回で500QR/年、週3回で1,500QR/年、週6回だと3,000QR/年。

私書箱(PO Box)を契約しないと封書や葉書を受取れないという点は、今までと変わりありません。

カタールの私書箱(PO Box)制度

そもそも、個人にPO Boxは必要か?

結論から言うと、個人でPO Boxを契約する必要はありません

先述したとおり、小包は配達もしくは郵便局で受取れますし、郵便物は勤め先を宛先に指定すれば問題ありません。

そもそも、カタールで郵便物を受取る必要があるのは、航空会社のマイレージカードや、オンラインでビザを更新した場合に新しいIDカードを受取る時ぐらいのもので、電話代や電気水道代、クレジットカードなどの請求書や明細もオンラインで確認できるので、郵便物を受取る機会は極めて少ないです。

ただ、勤め先が信用できない場合は、PO Boxを契約すると良いでしょう。

カタールのPO Boxの料金と契約方法

Q-Postのウェブサイトから申込書をダウンロードし、必要事項を記入して、郵便局へ申し込みに行きます。

3年ほど前に申し込んだ時は、PO Boxが不足している状態でしたが、一昨年に料金を滞納しているPO Boxの契約を解除すると通告していたので、現在は状況が良くなっているかと思います。
空きが無い場合は、空きが出たら連絡するようにお願いしつつ、他の郵便局もあたりましょう。

利用料金は1年間で500QR(鍵一個の料金を含む)で、初回契約時に100QRのデポジットも併せて支払います。

契約時に必要な書類は、上記の申込書とIDカードです。

PO Boxの契約期間は、1月1日~12月31日の一年間を基準としていて、一年の途中で申し込む場合は、料金は12月までの月数に応じて計算されます。
毎年の利用料は前年の12月1日~その年の1月31日までの間に支払います。
それ以降に支払う場合は遅延損害金が発生し、4月1日までに支払いが無い場合は使用を保留もしくは契約を解除される可能性があります。

日本からカタールへの小包の送り方と受け取り方

カタールの宛先住所の書き方

カタールの住所は、自宅の建物に青いプレートで表示されている番号で、Building Number, Street Number, Zone Number から成ります。
小包の宛名を書く場合は下記のように書きます。

Mr. Taro Sato
Flat 111, Building 11,
Street 111, Zone 11,
Doha,
Qatar

というように、実に簡潔でシステマチックな住所です。味気ないとも言えますが…。
コンパウンドヴィラの場合は、”Flat”の代わりに”Unit”としても良いです。
ポイントは、携帯番号を忘れずに記載することです。電話番号は国番号から書きます。
携帯番号もしくは電話番号の記載が無いと、問答無用で宛先不明で返送される可能性が高いです。
連絡がSMSで来ることもあるので、固定電話よりも携帯番号を記載したほうが良いです。

ちなみに封書等を送る場合は、下記のように、住所の代わりにPO Boxの番号を書きます。

Mr. Taro Sato
ABC Company LLC. (←勤め先のPO Boxの場合は会社名も書きます)
PO Box 10101
Doha,
Qatar

日本からカタールへの小包の送り方と料金

日本からカタールに送る場合、確実に受取れるEMSがおすすめです
船便や航空便は、電話番号を記載していても、宛先不明で返送されることがあります。
日本からカタールへは、SAL便の取り扱いはありません。

EMSの料金表はこちら

内容物を英語で記載する必要がありますが、少ない場合は、EMSのラベルにある内容物の記載欄で十分です。
数が多い場合は、税関告知書補助用紙に記載して発送時に郵便局で窓口の方に渡します。
EMSのラベルの内容物欄には”See the attached document”と記入します。
主な物品の英語表記については、郵便局のサイトに一覧があります。

個人から個人宛の場合、あまり内容物のチェックは細かくありません。
経験上、開封されてチェックされることは、数回に1回ぐらいの頻度です。
関税を課されることもまずありません。
ただし、医薬品は規制が厳しくなったので、送らないほうが良いです。
他に国際郵便で送れないもののリストはこちらこちら
肉と魚が禁制品に入っていますが、加工品でパッケージがされているものは特に問題ありませんでした。

日数は、日本の郵便局で発送してから到着するまで、5日~1週間ほどです。
税関の検査がある場合は、さらに何日かかかることもあります。
EMSはここから配達状況の追跡が出来ます。

小包の受け取り方

EMSは昨年から配達してくれるようになりました。
配達員からの電話連絡後に、宛名住所へ配達してくれます。
電話連絡があった時間帯に不在にしていて受取れない場合は、都合のよい時間帯を指定するか、郵便局で受取ることもできます。

配達でも郵便局での受取りの場合でも、受取り時にIDカードを提示する必要があります。
受取人は、宛名の本人でなくても家族やメイド、ドライバーでも大丈夫です。

カタールから日本へ郵便物・小包を送る場合

宛名の書き方(日本の住所を英語で書く)

宛名と住所は英語で記載します。
日本語を併記しても良いですが、カタールから送る場合、英語表記は必須です。
日本の住所の英語での書き方は、例えば、
〒123-4567 東京都港区三田1-2-3 ABCマンション202号室 山田花子宛だと、

Ms. Hanako Yamada
#202, ABC-Mansion,
1-2-3, Mita, Minato-ku,
Tokyo, 123-4567
Japan

集合住宅を指して英語でMansion(豪邸の意)と書くのが気が引ける場合は、マンション名は省略して、#202, 1-2-3, Mita,(以下同)もしくは、Flat #202, 1-2-3, Mita,(以下同)としても良いです。

送り方と料金について

今のところ、カタールの郵便局から日本へは、封書はLetters(1kgまで)、小包はAir Parcel(20kgまで)かEMS(30kgまで)が選べます。

料金は、ここで調べられます。

日数は、EMSの場合、早くて4日~1週間で届くようです。

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